全国分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
県内分布 | 瀬戸内の島から中国山地まで広く自生 |
開花時期は6~7月で、葉腋に小さな白い花を開きます。雌雄異株で、散形花序に雄花は5個前後付き、雌花は1個ずつ付けます。
イヌツゲの特徴として、枝を切ると様々な方向に新たな枝が伸びる性質があります。 この性質を利用してトピアリーと呼ばれる枝を刈り込んで動物や建物など色々な形に造形させることが可能です。
葉身長1~3cmの小形の楕円形の葉で、低い鋸歯が数個あります。葉の質は革質で光沢があり、互生します。 イヌツゲは葉などがツゲに似ているにも拘らず、ツゲのような利用価値がないためイヌを名称に冠せられたようです。 ツゲ自体は高級な櫛の素材として有名ですが、ツゲはツゲ科に属し葉は対生です。イヌツゲはモチノキ科で葉は互生です。
イヌツゲの実は直径5~6mmの丸い形をしていて10~11月に黒く熟し、枝いっぱいに付けます。 一方、ツゲの実は臼に近い形をしていて緑褐色に熟します。
尾根の風衝草原、刺柘植、ブナ林、アカマツ林、シイ林など広く自生しますが、瀬戸内の島には多くありません。
樹高は普通3~5mで大きいものは15mになります。