イヌマキ(犬槇、犬真木)(マキ科マキ属 常緑高木、雌雄異株)

全国分布 関東以西
県内分布 沿岸部および瀬戸内の島に稀に自生

   生垣などによく用いられている樹木です。近隣の山にでもよく見れられます。
   イヌマキの実は2段になったユニークな形をしていて、赤い方は食べることが出来ます。
   名前の由来:幹が螺旋状に成長し割れが入りやすく、材として劣るからという説がある。  


実 (2014/09/26 廿日市)

 開花時期は5~6月頃で、雌雄別株です。雄花は約3cmの円柱形で数個づつ葉腋に束生します。 雌花は約1cmの花床の上に鱗片が2個あり、そのうちの1個に青白い胚珠が付きます。 果実は約1cmの緑色のほぼ球形で、基部には肉質の果床が付きます。9~10月に熟し、果床は赤くなり甘く食せます。

 

葉(2016/10/27 鈴ヶ峰)

 イヌマキの葉は、10~15cmの線形で、互生します。ラカンマキは4~8cmと小型です。

 

全体(2014/05/13 平和通り)

 海岸に近い山地に自生します。広島市近郊の低い山にも見られます。 寺社にしばしば大木があります。ラカンマキは葉の幅が狭く密生する変種で、生け垣や庭園樹として沿岸部に植栽されています。

 

樹皮(2014/05/13 平和通り)

 樹皮は灰褐色で縦に浅く裂けます。