全国分布 | 本州(岩手県以西)、四国、九州、朝鮮・中国中北部 |
県内分布 | 瀬戸内の島および沿岸部から低山地域に広く自生 |
3~4月に開花し、雄花は前年枝の葉腋に6~10個球状に集まって付きます。雌花は緑色で短い柄がある。 カヤは雌雄別株まれに同株で、花期は4月下旬~5月上旬です。
雌花は枝先に付きます。
イヌガヤの実は若いときは緑色ですが、1年後に熟すと光沢のある紅みを帯びた渋い紫色になります。カヤの実は熟しても緑色です。
外種皮は肉質で甘味があります。
葉は平面にきれいに揃って並び、カヤに似ていますが柔らかく葉先に触れても痛くありません。 カヤの葉をちぎると、グレープフルーツに似た香りがあり、香りのしないイヌガヤと異なります。
葉の裏には2列に並ぶ白い気孔帯がありますが、この白い気孔帯はカヤに比べて太いのが差別化点になります。
温帯の丘陵から山地の林内に自生し、多雪地ではしばしば群生し、樹高は6~9m、大きいものは15mに達します。 樹皮は暗褐色で、縦に粗く裂けて剥がれ落ちます。