イボタノキ(水蝋の木)(モクセイ科イボタノキ属 半落葉低木)

全国分布 北海道、本州、四国、九州
県内分布 瀬戸内の島から低山地域に広く自生

   広島市近隣の野山に自生しますが、観察できたのは少し標高の高い野山です。
   スプーンに似た形の葉が対生に付くので、覚えることが比較的容易な樹木です。
   名前の由来:樹皮に寄生するイボタロウムシから。  


花 (2017/05/16 石ケ谷峡)

  開花時期は5~6月で、枝の先に白い花を総状に多数付けます。 (未観察ですが)果実は長さ約7mmの楕円形で、10~12月に黒く熟します。

 

花 (2017/05/16 石ケ谷峡)

 

 

全体 (2017/05/16 石ケ谷峡)

   林縁、川岸、湿原の縁辺などに多く自生し、樹高は2~3mになります。 この木に寄生するイボタロウカイガラムシが樹皮上に分泌するイボタ蝋が、イボ取り、止血、艶出しに効果があるとされた。

 

葉 (2017/05/16 石ケ谷峡)

 葉身長2~7cmの細長い楕円形で、先は丸くスプーンの様な形をした葉です。中央脈が窪んで目立つことが特徴です。 葉の縁は全縁で、対生します。落葉樹ですが、暖地の林内では冬も葉が残ることがあります。