エドヒガン
 
 

 エドヒガン(江戸彼岸)(バラ科サクラ属 落葉高木)

 
                 
全国分布本州、四国、九州
県内分布低山地域に自生
 
 

   各地に天然記念物の大木があり、岡山県の醍醐桜と島根県の三刀屋で大きな樹を見ました。
   花の萼筒がひょうたん状になっていることが他の桜との大きな差別化点です。
   名前の由来:江戸で多く見られ、春の彼岸頃に花が咲くことから。  


全体(2019/04/15 岡山県 醍醐の桜)

 冷温帯の落葉広葉樹林から暖温帯の常緑広葉樹林内に生育します。寿命が長いサクラのため、 各地に天然記念物に指定された巨木・名木があります。 この醍醐桜は、岡山県真庭市別所大字吉念寺にあるエドヒガンザクラの巨木で、新日本名木百選に選ばれています。

花の萼筒(2019/04/15 岡山県 醍醐の桜)

 がく筒がぷっくりと膨らみ、上部がくびれたひょうたん状になる点がエドヒガンの大きな特徴です。 高知県では瓢箪ザクラの別名があります。 野生のエドヒガンで枝垂れるものも、品種改良されたシダレザクラも、がく筒にくびれがあり瓢箪状になっています。 葉は、葉身長6~12cmの長楕円形で先は長くとがり、互生する。

花(2016/03/25 田方)

 3月下旬~4月上旬、葉が出る前に淡い紅色あるいはまれに白色の花を付けます。果実は球形で紫黒色に熟します。

花(2017/04/09 島根県 三刀屋)

 花の色は純白のものからピンクの濃いものまで見られる。

花(2020/03/28 灰が峰)

 エドヒガンの花は、葉が出る前に淡い紅色あるいはまれに白色の花を付け、薄紅色がだんだんと白に変わっていくのが特徴です。

全体(2017/04/09 島根県 三刀屋)

 葉身長6~12cmの長楕円形で、細長い形をしています。光沢があり側脈が13~15対と多いのも特徴の一つです。 先は長くとがり、縁には重鋸歯があり、互生します。サクラの仲間では例外的に樹皮が縦に裂けます。

花(2020/03/28 灰が峰)

 花の色は純白のものからピンクの濃いものまで見られる。