アズキナシ(小豆梨)(バラ科ナナカマド属 落葉高木)

全国分布 北海道、本州、四国、九州、アジア東北部
県内分布 吉備高原から中国山地に自生。

   通常ブナ林に多く自生します。沿岸部や島にも自生しますが、同種か未解決だそうです。
   名前の由来:果実がナシに似ていて、小豆の様に赤くて小さいことから。


花 (2018/05/17 八幡湿原)

  花期は5~6月で、枝先に複散房花序をだし、直径1~1.5cmの小さな白い花を5~20個つけます。 白い5枚の花弁は円形で平らに開きます。

花 (2018/05/17 八幡湿原)

 小さい花ですがバラ科らしい美しさがあります。

花 (2018/05/17 八幡湿原)

 

葉 (2018/05/17 八幡湿原)

 葉身長6~13cmの卵形ないしは楕円形で、縁に重鋸歯があり、互生します。ウラジロノキに似ていますが、 葉裏はほとんど白味を帯びず、重鋸歯もウラジロノキのように大きな山形にはなりません。

実 (2018/10/12 八幡湿原)

  果実は長さ8~10mmの楕円形で、10~11月に赤く熟します。

実 (2018/10/12 八幡湿原)

全体 (2018/10/12 八幡湿原)

  温帯の山地から丘陵の尾根など乾いた林に自生し、樹高は10~15mになります。

樹皮 (2018/05/17 八幡湿原)

 灰黒褐色でざらざらしています。老木になると縦に細長い浅い裂け目が出来ます。