アワブキ(アワブキ科アワブキ属 落葉高木)

             
全国分布本州、四国、九州、朝鮮
県内分布低山地域から中国山地の渓谷に自生

   中国山地の渓谷に自生していますが、これまで観察できたのは石ケ谷峡のみです。
   穂状に赤い実を付けます。アワブキの様に穂状に実を付けるのは珍しいと思います。
   名前の由来:生木を燃やすと切り口から泡が出るから。


実 (2018/09/27 石ケ谷峡)

 果実は直径3~4mmの球形の核果で、9~11月に赤く熟します。花は花序に多数付きますが、果実はまばらに付きます。 (未観察ですが)花期は6~7月で、枝先に長さ15~25cmの円錐花序を出し、その花序自体が枝分かれして淡い黄白色の小さな花を密に付けます。 花には芳香があります。

葉 (2018/09/27 石ケ谷峡)

 葉身長8~25cm、幅4~8cmと細長い葉です。側脈が20~28対と多くあり、クマシデの様にきれいに平行に並んでいます。 葉は互生し、葉の縁には芒状の浅い鋸歯があります。若葉の展開は、淡い緑色の細い葉が垂れ下がるように付き特徴的で目立ちます。

全体 (2018/09/27 石ケ谷峡)

 山地に自生し樹高は8~10mになり、高いものでは15mになる。

樹皮 (2018/09/27 石ケ谷峡)

 名前の由来は、生木を燃やすと切り口から泡が出るので「アワフキ」→「アワブキ」と付けられました。