アオツヅラフジ(青葛藤)
        (ツヅラフジ科アオツヅラフジ属 雌雄異株 落葉つる性)

                 
全国分布北海道(渡島半島)、本州、四国、九州、沖縄
県内分布瀬戸内の島、沿岸部から山間地の林内、林縁に自生
 

   広島市近隣の林縁やヤブ、道端などによく見られます。
   晩秋に見られるブドウの房のような青い実は目が引き付けられる美しさを持っています。
   名前の由来:つる性の樹木(つづら:葛)で実が青いから。  


雌花 (2014/08/06 鈴が峯)

アオツヅラフジの花  花期は7~8月で、小型の円錐花序に黄白色の小さな花をたくさん付けます。雌雄異株で、雌花、雄花共に大変小さくて白い花で目立ちません。 雌花には6個の雌しべと6個の仮雄しべがありますが、この写真では雄しべがはっきりしません。

 

雌花 (2014/08/06 鈴が峯)

 

アオツヅラフジの花  近郊に自生しているのですが、花期は真夏なので近年の暑さでは観察するのも大変です。

実 (2017/10/14 鬼が城山)

アオツヅラフジの実  ブドウに似た果実は直径6~7mmの球形で藍黒色に熟し、白粉を被ります。藍色に熟した実は非常に鮮やかです。 この鮮やかな藍色をしたブドウの房のような実がアオツヅラフジの最大の特徴です。

実 (2014/12/24 康午)

アオツヅラフジの実  実はきれいな艶のある藍色をしていますが、有害で食べられません。

葉 (2014/08/06 鈴が峯)

アオツヅラフジの花  葉身長3~12cmの卵形の不分裂葉が多いですが、円形に近い葉から3浅裂する細身の葉まであり、 ツル植物でよくあるように、変化に富んでいます。
葉の縁は全縁です。葉の両面、葉柄、茎、冬芽とも毛が多いことが特徴です。

若い実 (2015/09/12 茶臼山)

アオツヅラフジの若い実  これはまだ熟していない実です。