全国分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
県内分布 | 低山地域の林縁、明るい林内に自生 |
開花時期は6~7月で、葉腋に淡紅色の非常に小さな花を下向きにつけます。色合いや形がユニークで可愛らしい花です。
樹高が30~80cmと非常に低いため、足元に生える草木をよく観察しないと見逃してしまいます。
花冠の長さは7~10mmで4深裂し、開花すると裂片は外側に巻き、花冠から黄色の葯を先に付けた長い雄しべ8本が外に突き出ます。
その葯の中心から白色の花柱が1本突き出ています。
このように花弁が巻き、雄しべと雌しべが突き出ている花の形は、ウリノキや草本類のオオマルバノホロシの花でも見られます。
中部地方以西の本州、四国、九州に見られるものはケアクシバと呼び、若枝、葉、花柄に腺毛があります。
冷温帯の山地の林縁や林内に自生します。
果実は直径7mmの球形で8~10月に赤く熟し、わずかに甘みがあり食べられますが、美味しくありません。
名前の由来は、枝が緑色をしていて、樹高が低く弱々しい雑木ということから、青木柴(あおきしば)と呼ばれていたものが転訛して、 アクシバの名になったという説もあります。
葉身長2~6cmの卵形で、縁には細かい鋸歯があり、互生します。葉柄はほとんどありません。
樹高が30~80cmと非常に低く、枝はまっすぐに伸びずまばらに分岐し、水平に広がっています。 この写真ではわかりませんが、若い枝は緑色で、扁平で浅い稜がしばしばあります。