アカモノ(赤物)(ツツジ科シラタマノキ属 常緑小低木)

全国分布 北海道、本州、四国
県内分布 中国山地の尾根筋に自生

   広島県では標高の高い中国山地に自生しています。広島市近郊では見られません。
   白い花片と赤い萼のコントラストが綺麗で、人気のあるツツジ科の低木です。
   名前の由来:赤い実がなることから。  


花 (2018/06/25 吾妻山)

 開花時期は5月から7月で、葉腋から数個の花柄が付き、その先に1個ずつ白い小さな花を下向きに咲かせます。 萼は赤い色で、花片の白とのコントラストが見事です。

花 (2014/06/14 鳥取県 大山)

 葉は互生し、縁には小さな鋸歯と粗い毛があり、葉先はよく尖ってます。枝や葉柄には長い開出毛があります。

若い実 (2017/07/30 吾妻山)

 果実は約6mmの球形で、秋には赤い楕円形の実を上向きにつけ、食べられます。この吾妻山では非常に多く生育していました。

若い実 (2017/07/30 吾妻山)

 中国山地の亜高山帯・冷温帯の草地や林縁、岩場などに自生し、樹高は10~30cmになります。 十方山、臥竜山、芸北町兵山家山、比婆山、道後山など中国山地に多く自生しています。 八幡高原では人家に近い林縁部に生育しています。