アカメヤナギ(赤芽柳)(ヤナギ科ヤナギ属 落葉高木 雌雄異株)

全国分布 本州(東北地方中部以南)、四国、九州、朝鮮半島・中国中部以南
県内分布 瀬戸内の島、沿岸部から中国山地の湿地に広く自生

  平野部を流れる大きな川沿いに普通に見られるヤナギの一種です。
  河川敷の工事が進められ自生樹木が伐採されたため、太田川沿いでは未観察です。
  名前の由来:新葉が赤いことから。  


雄花の柳絮 (2019/05/05 八幡湿原)

 花期はヤナギ科としては最も遅く5月ごろで、葉が展開した後に開花する。 雄花序は長さ約7cmの長い円錐形です。雌花序は長さ2~4cmで花柱は殆どなく柱頭もごく小さい。 実は6月に熟して裂開し、柳絮を飛ばします。

雄花の柳絮 (2019/05/05 八幡湿原)

 

葉 (2020/06/21 広島城)

 葉はシダレヤナギの様に細長くはなく、楕円形で、縁に小さな鋸歯があります。新葉の縁は巻きません。 托葉は円形で鋭い鋸歯があり、よく目立ち遅くまで残ります。若葉は赤みを帯びます。

葉 (2020/06/21 広島城)

 

冬芽 (2020/06/21 広島城)

 

全体 (2020/06/21 広島城)

 新葉が赤いことからアカメヤナギの名が付けられました。葉が丸みがあるのでマルバヤナギという別名があります。 樹皮は灰褐色で縦に割れます。