全国分布 | 本州(中部以南)、九州 |
県内分布 | 瀬戸内の島・沿岸から低山に自生 |
花期は5-6月で、枝先に円錐花序をだし白い花を多数付けます。雌雄同株、雌雄異花です。 この写真は雌花で、数本の雌しべが見られ、花柱の先が2裂しているのが判ります。
1つの花序に付く多数の花のうち雌花は数個で、多くは雄花です。 果実は直径2~2.5cmの扁形球で、溝が3個あります。10~11月に紅っぽく熟します。種子は普通3個です。
葉身長12~20cm、幅8~16cmの卵形~広卵形で、比較的大きな葉です。 縁には鈍い鋸歯があります。葉柄は紅色を帯び、長さ6~12cmと長い。葉は秋に黄色に色づきます。
葉は大きく3裂したものが多いのですが、卵形のものも混じっています。枝の様子や葉形がイイギリやアオギリに似ています。 特徴は、葉の基部に角のように2本の蜜腺が突出していることが特徴で、シナアブラギリではこのように突き出すことはありません。 切れ込みのない葉はイイギリの葉に似ていますが、イイギリは葉身の基部だけでなく葉柄の途中にも腺があります。
暖地に植えられ、また野生化もしており、西日本に多く見られます。 名前の由来は、種子より桐油を採ったところからきています。